海外旅行というと、「お金がかかる」「準備が大変」といったイメージを持っている方も多いかもしれません。特に初心者にとっては、どこから手をつけていいのか分からないこともありますよね。でも、ちょっとした工夫と情報収集で、海外旅行はぐっと手の届くものになります。
この章では、格安で海外旅行を楽しむための基本的なポイントを4つの視点からご紹介します。
安く旅行するための心構え
まずは「贅沢しすぎない旅を楽しむ」ことが大前提です。格安旅行では、高級ホテルやファーストクラスは諦める必要がありますが、その代わりにローカルな体験や出会いが楽しめます。
観光名所よりも、地元の市場やカフェに行ってみる
有名なレストランより、屋台やローカル食堂を選ぶ
→ 結果的に、その方が“その国らしさ”を感じられることも!
2. 航空券を安く買う方法
航空券は旅費の大きな割合を占めるので、ここで節約するのがコツです。
格安航空会社(LCC)を利用する
LCC(Low Cost Carrier)は機内サービスが少ない分、料金がとても安く設定されています。
例:
日本〜ソウル(韓国) 往復1万円台
日本〜バンコク(タイ) 往復3万円前後
比較サイトでの価格チェック
Skyscanner(スカイスキャナー)やGoogleフライトを活用して、複数の航空会社の料金を比較しましょう。
セール時期を狙う
航空会社は定期的にセールを実施しています。LCCの公式サイトを定期的にチェックするか、メルマガ登録しておくとチャンスを逃しません。
宿泊費を抑えるコツ
宿泊も工夫次第で大きく節約できます。以下のような選択肢を検討してみましょう。
ホステルやゲストハウス
一泊数千円で泊まれることが多く、旅人同士の交流も◎
プライベートルーム付きのホステルもあるので、1人でも安心
Airbnb(エアビーアンドビー)
現地の一般家庭の部屋を借りることができ、ホテルより安価な場合も多い
キッチンがある場所を選べば自炊もできて食費節約に!
カプセルホテルやビジネスホテル
特にアジア圏では格安で清潔なビジネスホテルが多くあります
現地での節約テクニック
交通費
観光地を回るなら、1日乗車券や交通系ICカードの活用がおすすめ
配車アプリ(Grab、Gojekなど)を使えば、ぼったくり被害を避けられる
食費
地元の屋台やローカル食堂で食べると、1食200〜300円程度で済むことも
コンビニやスーパーで現地グルメを買ってホテルで食べるのもアリ!
観光費用
無料で楽しめるスポット(公園、寺院、マーケットなど)を事前にリサーチ
有料施設も現地の割引アプリやパスでお得に入場可能な場合あり
まとめ
格安海外旅行を楽しむためには、「情報収集」と「柔軟な発想」が鍵です。豪華さよりも体験や発見を重視すれば、費用を抑えつつ充実した旅ができますよ!
初心者におすすめの格安海外旅行先【アジア編】
アジアには、初心者でも行きやすく、物価も安くて魅力たっぷりの旅行先がたくさんあります。
この章では、「アクセスの良さ」「治安」「コスパ」「日本人への対応のしやすさ」などの視点から、特におすすめの3カ国をご紹介します。
さらに、各国の**旅行予算の目安(3泊4日)**もご案内します!
タイ(バンコク・チェンマイ)
魅力ポイント:
日本からの直行便が多く、所要時間は約6〜7時間
屋台グルメが豊富&激安(1食100円以下も!)
寺院やマーケット、マッサージなど観光の選択肢が豊富
人がフレンドリーで、観光客に慣れている
特におすすめ:
バンコク:都会+ローカルの融合が面白い
チェンマイ:自然と文化、リラックスした雰囲気が魅力
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約30,000〜45,000円 |
宿泊費(中級) | 約6,000円×3泊=18,000円 |
食費 | 約3,000円〜4,000円 |
観光・交通 | 約5,000円 |
合計 | 約56,000〜72,000円 |
ベトナム(ホーチミン・ハノイ)
魅力ポイント:
食事が安くて美味しい(フォーやバインミーなど)
フランス統治時代の建築や文化も楽しめる
治安も比較的よく、街歩きも安心
マッサージやネイルも日本の数分の一の価格
特におすすめ:
ホーチミン:活気あふれる南部の大都市
ハノイ:落ち着いた雰囲気の北部の古都。近郊にハロン湾もあり
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約28,000〜42,000円 |
宿泊費(中級) | 約5,000円×3泊=15,000円 |
食費 | 約2,500円〜3,500円 |
観光・交通 | 約4,000円 |
合計 | 約49,500〜64,500円 |
フィリピン(セブ島)
魅力ポイント:
リゾートと語学留学の2つの魅力がある
英語が公用語なので、英語初心者でもコミュニケーションがとりやすい
ダイビングやアイランドホッピングなどのアクティビティが充実
日本からの直行便があり、4〜5時間で到着
特におすすめ:
セブ島:リゾートエリアとローカルエリアが共存。海が綺麗!
マクタン島:リゾートホテルが集まるエリア。のんびり滞在向け
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約25,000〜38,000円 |
宿泊費(中級) | 約5,000円×3泊=15,000円 |
食費 | 約3,000円〜4,000円 |
観光・交通 | 約6,000円 |
合計 | 約49,000〜63,000円 |
比較まとめ
国名 | 予算の目安(3泊4日) | 特徴 |
---|---|---|
タイ | 約56,000〜72,000円 | グルメ・観光・癒しのバランス◎ |
ベトナム | 約49,500〜64,500円 | 食文化と歴史が魅力 |
フィリピン | 約49,000〜63,000円 | リゾート&英語環境が嬉しい |
初心者へのおすすめ度(★5つ評価)
国名 | おすすめ度 |
---|---|
タイ | ★★★★★ |
ベトナム | ★★★★☆ |
フィリピン | ★★★★☆ |
アジアは距離的にも心理的にも近く、初心者が初めての海外旅行をするには最適な地域です。なかでも上記の3カ国は、物価の安さと旅行のしやすさを兼ね備えており、「また行きたい!」と思えること間違いなしです。
初心者におすすめの格安海外旅行先【その他の地域編】
アジア以外にも、日本から比較的近く、格安で楽しめる海外旅行先はあります。特に**台湾、韓国、インドネシア(バリ島)**は、アクセスが良く、初心者でも安心して訪れられる国です。
この章では、それぞれの国の魅力やおすすめスポット、予算の目安をまとめてご紹介します。
台湾(台北)
魅力ポイント:
フライト時間が短く(約3〜4時間)、週末旅行にも最適
親日的で日本語が通じやすく、看板も漢字で読みやすい
夜市文化が魅力!安くて美味しいB級グルメが充実
マッサージ・温泉・歴史的スポットも多数
特におすすめ:
台北:観光・グルメ・買い物のバランスが良い都市
九份(きゅうふん):ジブリ映画の舞台のようなノスタルジックな街
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約20,000〜35,000円 |
宿泊費(中級) | 約6,000円×3泊=18,000円 |
食費 | 約3,000円〜4,000円 |
観光・交通 | 約4,000円 |
合計 | 約45,000〜61,000円 |
韓国(ソウル・釜山)
魅力ポイント:
フライトはわずか2〜3時間で、LCCの便数も多い
食・コスメ・ファッション・美容に興味がある人にぴったり
日本語が通じやすく、漢字も部分的に使用されている
カフェ文化やグルメのバリエーションが豊富
特におすすめ:
ソウル:ショッピングや観光スポットが充実した大都市
釜山(プサン):海のあるリゾート感覚で楽しめる都市
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約15,000〜28,000円 |
宿泊費(中級) | 約5,000円×3泊=15,000円 |
食費 | 約3,000円〜4,500円 |
観光・交通 | 約4,000円 |
合計 | 約37,000〜51,500円 |
インドネシア(バリ島)
魅力ポイント:
リゾート感がありながら物価は非常に安い
サーフィンやスパ、ヨガ、伝統舞踊など体験型観光が豊富
美しいビーチや神秘的な寺院群で非日常を満喫
世界中のバックパッカーにも人気の島
特におすすめ:
クタ:賑やかなビーチとショッピングが楽しめる
ウブド:自然や文化、ヒーリングスポットが豊富なエリア
予算の目安(3泊4日):
項目 | 金額(目安) |
---|---|
航空券 | 約30,000〜45,000円 |
宿泊費(中級) | 約4,000円×3泊=12,000円 |
食費 | 約2,000円〜3,000円 |
観光・交通 | 約6,000円 |
合計 | 約50,000〜66,000円 |
比較まとめ
国名 | 予算の目安(3泊4日) | 特徴 |
---|---|---|
台湾 | 約45,000〜61,000円 | 食・文化・アクセスのバランス◎ |
韓国 | 約37,000〜51,500円 | 美容とグルメの天国 |
バリ島 | 約50,000〜66,000円 | 格安で楽しめる南国リゾート |
初心者へのおすすめ度(★5つ評価)
国名 | おすすめ度 |
---|---|
台湾 | ★★★★★ |
韓国 | ★★★★★ |
バリ島 | ★★★★☆ |
近場で気軽に非日常を味わいたいなら、台湾と韓国は特におすすめ。
少し遠出して、自然とリゾートを満喫したいならバリ島も良い選択肢です。
それぞれの国には、初心者にも優しいインフラや文化が整っており、**「初めての海外旅行でも安心して楽しめる」**ポイントが満載です。
旅行前に知っておきたい準備と注意点
格安海外旅行を成功させるためには、「出発前の準備」がとても重要です。特に初心者の場合、ちょっとした見落としがトラブルに繋がることも。
この章では、旅行前に必ずチェックすべきポイントと、現地で気をつけたい注意点をまとめてご紹介します。
パスポート・ビザの確認
パスポート
有効期限を確認! 出国日から6か月以上の残存期間が必要な国が多いです。
失効間近のパスポートは、余裕をもって更新を。
ビザ(査証)
多くのアジア諸国では、日本のパスポート所持者は短期滞在でビザ不要(例:タイ・ベトナム・台湾など)
ただし、滞在期間や目的によってはビザが必要な場合もあるので、外務省の海外安全ホームページや各国の大使館サイトで確認しましょう。
旅行保険の重要性
海外では、日本の健康保険が使えません。
ちょっとした病気やケガでも高額な医療費が発生することがあります。
保険に入っておくべき理由:
病気や事故の際の医療費補償
航空便遅延・手荷物紛失などのトラブル補償
携行品の盗難や破損への補償
おすすめの加入方法:
ネット保険(例:エイチ・エス損保、au損保など)で簡単に加入可能
クレジットカードに付帯している海外旅行保険を使う手もあり(※内容と適用条件を要確認)
両替やクレジットカード事情
両替のタイミングと場所:
空港よりも、現地の街中の両替所の方がレートが良いことが多い
少額だけ空港で両替し、残りは現地で両替がベター
日本円から現地通貨への両替が可能な国を選ぶと便利
クレジットカードの活用:
VISAまたはMasterCardが広く使えます
小規模の店や屋台では現金のみのことも多いので、現金とカードの併用が安心
ATMの利用:
現地ATMで現地通貨を引き出せる「海外キャッシング」も便利
ただし、手数料・金利・レートに注意!
治安や文化・マナーについて
治安:
アジアの多くの国は比較的治安が良いですが、スリやぼったくりには注意
夜の一人歩き、スマホの無防備な使用、バッグの無警戒持ちなどはNG
現地の安全情報は、**外務省「たびレジ」**に登録して随時受け取り可能
文化・マナー:
靴を脱ぐ、寺院では肌を隠すなど、国ごとのルールを事前にリサーチ
写真撮影NGの場所や、宗教的なタブーにも配慮を
チップ文化の有無も国によって異なる(例:タイはほぼ不要、バリは少額のチップあり)
スマホ・ネット環境の確保
モバイル通信手段:
SIMフリースマホなら現地SIMの購入が安くて便利
日本出発前にeSIMをオンラインで購入するのも人気(Airaloなど)
手軽さ重視ならWi-Fiルーターのレンタルもあり
マップや翻訳アプリの準備:
オフラインでも使える地図アプリ(Google Mapsの「オフラインエリア」)
翻訳アプリ(Google翻訳など)は、テキストや音声翻訳に役立つ
緊急連絡先の把握
現地の日本大使館や領事館の連絡先を控えておく
緊急時に備えて、家族や友人にも旅行日程を共有
保険会社やクレジットカード会社の緊急連絡先もメモしておく
まとめ
旅行は楽しい経験ですが、備えがあってこそ安心して楽しめるもの。
とくに格安旅行の場合は、「トラブルを回避する力」が大切です。
ちょっとした準備と意識の違いが、現地での快適さや安全性に大きく影響します。
おわりに:初めてでも安心!格安海外旅行で世界をもっと身近に
「海外旅行=高い」「難しい」「上級者向け」といったイメージを持っていた方も、この記事を通して、実は思ったよりも気軽に行けることを感じていただけたのではないでしょうか?
特にアジアや近隣諸国には、初心者にも優しく、しかもコストを抑えて最大限楽しめる旅先が豊富にあります。
格安旅行=妥協ではない!
確かに、ラグジュアリーなホテルやビジネスクラスのフライトはないかもしれません。でもその分、
現地の人と触れ合える
ローカルグルメを堪能できる
自分の足で街を歩き、リアルな空気を感じる
といった、**「本物の旅の魅力」**に触れることができます。
まずは一歩踏み出してみよう
最初の一歩は誰でも緊張するもの。でも一度踏み出してみれば、世界は想像以上に近く、優しく、面白いことに気づくはずです。
あなたの旅が「人生を変える経験」になるかもしれません。
そしてきっと、また次の旅へと繋がっていくことでしょう。
旅行は“準備が8割”
格安旅行を成功させる秘訣は、「上手な情報収集」と「ちょっとした工夫」です。
この記事を参考に、自分に合ったスタイルで、安心・安全に海外旅行を楽しんでくださいね!
あなたの初めての海外旅行が、素敵な体験になりますように!